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どうなるどうするクリスマス年末年始商戦!その① ~「クリスマス年末年始の過ごし方」アンケートを分析!~

本ホームページ内の検索窓で、「クリスマス」や「おせち」、「年末商戦」などのキーワードを入力していただいていた方々、大変お待たせいたしました。本ホームページで実施した「忘年会・クリスマス・年末年始に関するアンケート(実施期間:9/10~23、回答者数:242人)」や、昨年の年末年始の消費状況、今年のお盆期間の消費状況などから、今年のクリスマス年末年始商戦への対策をまとめてみました。コロナ禍の影響、曜日周りを巡るクリスマス売場から年末年始売場への切替えタイミング、各部門・各商品の強化タイミングやポイント、などなど盛りだくさんの内容となっておりますので、ぜひ、ご一読、ご参考にしていただければと思います。

今回のその①では「クリスマス・年末年始に関するアンケート」のまとめと、そこから読み取れることについてお話させていただきます。具体的な戦略提案はその②において投稿予定ですので、少しお待ちください。


●今年のクリスマスの過ごし方は?アンケート結果より。

クリスマス年末年始商戦では、曜日周りも重要な要素です。こちらも確認しつつ読み進めていただければと思います。

まずはクリスマス期間の過ごし方について、アンケート結果を分析してみました。

アンケート結果からは、自宅での家族クリスマスパーティーは昨年と同程度実施予定であることがわかります。反面、自宅外でのクリスマスパーティーの実施意向は減少しています。また、クリスマス期間での外食は減少幅が大きく、厳しい予想となりそうです。

クリスマスパーティーの実施日についてもアンケート結果をまとめました。

今年は24日が木曜日、25日が金曜日ということもあってか、実施予定回答では25日(金)が最も多くなりました。また、週末となる26日(土)・27日(日)の実施意向も多くなっており、クリスマスパーティーの後ろ倒しの傾向が顕著になっています。後ろ倒しのスケジュールを選んだ方は、自宅外でのクリスマスパーティーの実施や、外食の実施意向を示した方が多くなっています。

では、実際にはクリスマスパーティーはいつ実施されてきたのか?クリスマスケーキの購入日について過去のデータを調べてみました。

ご覧のように、12月23日が祝日だった平成時代ですら、クリスマスケーキの購入は12月24日に集中しています。各年の曜日周りに関わらず、24日に集中していることから、今年のクリスマスパーティーも24日(木)に実施する方が最も多くなると予測します。ただ、アンケート通り、後ろ倒しで実施する方にも配慮して、25日(金)、26日(土)についてもクリスマス色を残した売場を維持する必要がありそうです。

アンケートではクリスマスパーティーの食事の準備についても回答をいただきました。

手作りでの準備が最も多くなっており、次いでスーパーやコンビニの惣菜利用、外食のテイクアウト利用、デリバリー利用と続いています。手作りが最も多くなるのは、どのクリスマスパーティー実施スケジュールを選んだ方でも変わらないのですが、24日(木)を選んだ方は、比較的、スーパーやコンビニの惣菜利用が多くなっており、やはり平日木曜日ということもあって準備に時間を取りにくいために惣菜利用に頼る様子が浮かびます。逆に25日(金)を選んだ方は、少し時間が取れるせいか、手作り準備がさらに多くなり、26~27日(土~日)を選んだ方はデリバリー利用が増えてくる、といった傾向も見られました。25日(金)は生鮮売場でのクリスマス材料をしっかりと並べておく必要がありそうです。

●今年の年末年始の過ごし方は?アンケート結果より。

年末年始の過ごし方についても、アンケート結果を分析してみました。まずは昨年と今年の年末年始の過ごし方の違いについての回答です。

今年の年末年始の帰省実施率は現時点(アンケート実施日:9/10~23)では、昨年帰省した割合62%に対して今年は45%と、昨年と比較すると約3割減、約7割の帰省実施予定となっています。自宅周りで過ごす方は約1.3倍に増加、外食の実施意向は家族でも減少しており、友達との外食は半減以下という予定となっています。

控えることについては、お盆の時のアンケート結果と同じく、大人数での集まりや人ごみを避けたり、公共交通機関や外食の利用を控えるという回答が多くなりました。初詣がどのようにして実施されるか気になるところ、心配になるところです。

帰省先での過ごし方については、お盆の時のアンケート結果以上に、家の中で過ごすを選んだ方が多くなりました。逆に外食を選んだ方はお盆の時よりもさらに少なくなりました。今年の年末年始は、お盆の時以上に、家の中で快適に退屈せずに楽しく過ごせるようにする工夫やアイデアが求められそうです。食事についてもその解決策のひとつになることは間違いありませんが、年末年始の食事と言えばやはり「おせち」でしょうか。このおせちの用意の方法についても、昨年と今年の違いを聞いてみました。

手作りやスーパーで購入などが多く、昨年と今年では大きな違いは見受けられないように感じます。しかし、「年末年始を自宅で過ごす」を選んだ方に絞って、おせちの用意方法を聞くと、少し違った様子が見えてきます。

「年末年始を自宅で過ごす」を選んだ方の回答では、手作りやスーパーでの購入が大きく増加しており、逆に食べる予定はないを選ぶ方が減少しており、おせちへの積極的な姿勢が伺えます。少しでも家の中での楽しさやイベント感を味わうためのひとつのツールとして「おせち」が注目されているようです。また、今年ならではの傾向でしょうか?数字は小さいですが、外食店でおせちを購入するという方が2倍以上に増えてきており、外食店のテイクアウト利用が進んできている影響がおせちにも及んでいるようです。

このように例年よりも注目されそうな「おせち」ですが、アンケートでは「どのようなおせちがあったら嬉しいですか?購入しますか?」についても聞いてみました。

あったら嬉しいおせちの回答で最も多かったのは、お肉のおせちでした。具体的な希望メニューでは「ローストビーフ」が多く、「お肉がメインの豪華なおせちが食べたい」、「子どもも食べてくれるお肉のメニューが良い」、といった理由からお肉のおせちを望む方が多いようです。2番目に多かった回答は、「個食・少量」といったキーワードのあるものでした。昨年までも少しずつ個食化・少人数化の流れがきていましたが、コロナ禍の今年は、帰省をやめたり、大人数での集まりを避けるといったことから一気に個食化ニーズが高まっているようです。3番目に多かったのは意外にも「定番」というキーワードで、「定番で良い」、「昔ながらの普通のものがいい」、「王道のもの」といった回答でした。ただ、「定番+お肉」、「定番+豪華」といった回答もあったことから、定番メニューは一応押さえつつ、プラスアルファの楽しさも求めている方もいらっしゃるようです。おせちも多様化が進んでいますが、伝統を大事にしつつも、時代の流れに沿った革新的な部分を取り入れていく必要もありそうです。


以上、今回はアンケート結果部分について報告させていただきました。それでは次回その②では、こういった生活者のクリスマスや年末年始の過ごし方に対する意識や、昨年のクリスマス年末年始商戦、今年のお盆商戦、などの動向から、各部門ごとに、今年のクリスマス年末年始商戦の具体的な戦略について考えていきたいと思います。お楽しみに!


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