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【速報】4月前半の各業種の消費状況。ゴールデンウィーク前半週のスーパーの部門別状況

●飲食料品小売業、EC以外の業種で3月後半よりマイナス幅が拡大

図1はJCB消費NOWから引用させていただいた各業種別の2020年2月後半から4月前半の前年比のグラフです。 クレジットカードでの各業種への支払い状況から消費動向がつかめます。4月7日に緊急事態宣言が出たことで営業の自粛、短縮をする外食店が増え、外食業界が50%近い減少となっています。

小売店別前年比

図2は飲食料品小売業を更に細分化して見たものですが、百貨店はインバウンド需要の減少や休業などで減少幅が更に拡大しています。コンビニもマイナスとなっており、在宅勤務が増えたことで特にサラリーマンの需要が多い都市部でのマイナスが大きいようです。スーパー、酒屋は巣ごもり消費をうけ、3月後半以上に前年比が高くなってきています。

外食前年比

図3は外食店を細分化して見たものです。これまで喫茶店、カフェは増加を維持していましたが、4月前半はマイナスに転じてしまいました。

●2019年は10連休だったGW。SMの今年の状況は?

表

2019年5月1日から新元号の令和となり、去年ののゴールデンウィークは10連休という長期休暇となりました。 表1は2019年のスーパーの食品の売上を一年間52週で見たときの売上上位5週を表にしたものです。ゴールデンウィークは4番目に売上が高い週です。 表2にあるように特に水産部、畜産部、惣菜部の順位が高く、 例年ならば刺身や焼肉、寿司など高単価の商品が売れる重要な一週間になるはずでしたが、今年は帰省やホームパーティーなど人が集まる機会が激減することで前年比マイナスになるかとも思われました。

SM全体推移

図4はスーパー(全国28企業:200店舗)の 食品全体の週別の売上金額を2019年と比較したものです。家族全員が家にいて食事をするという影響は大きく、GW前半週も前年を上回る結果となりました。

部門別の結果はどうだったのでしょうか?図5は各部門別に2020年4月26日~5月2日と2019年4月28日~5月4日の1週間の売上を部門別に比較したグラフです。ほとんどの部門で前年をクリアしていますが、刺身類、牛肉。惣菜、弁当といったカテゴリーが80%台と大きくマイナスになっていました。日常食としての需要は依然高かったようですが、おもてなしやパーティーに求められるカテゴリーは不調となっていました。母の日や父の日、お盆などこれからもイベントはありますので、その時にどう展開すべきかを考えるためにこれらのカテゴリーをもう少し深掘りしてみたいと思います。

●パック単価の動向から生活者ニーズを読み解く

焼肉

図6はGW前半週の焼肉関連商品のパック単価別の売上を前年同期間と比較したものです。特に2,000円以上するような大パックの盛合せ系の売上は大きく落ちていました。ゴールデンウィーク中は散歩ばかりしていましたが、家の庭でご家族だけでバーベキューをされているシーンをよく見かけました。500円前後焼肉関連商品は堅調に推移しており、少人数向けの品ぞろえの充実が求められているのではないでしょうか。

ステーキ

図7はステーキについて同様に見たものです。畜産部で好調だったのがステーキ関連商品で特に300円から1,000円未満のパック単価の物が好調でした。母の日や父の日など家族イベントが続きますが、ソースも含めたステーキの提案が喜ばれるのではないでしょうか。

刺身

図8は刺身について同様に見たものです。刺身についても高いもの、大パックの物が売れにくかったという似た傾向を示しておりました。しかし、刺身もボリュームゾーンである200円から400円の1人前ぐらいの小サイズは前年を上回っており、少ない人数で楽しみたいというニーズが伺えます。色々な種類のお刺身を楽しめるよう3パック1,000円などのバンドル販売が喜ばれるのではないでしょうか。

寿司

図9はにぎり寿司について同様に見たものです。200円から400円未満の売価帯は前年を超えていますが、ボリュームゾーンである500円から600円未満は減っており、高い売価帯も不調となっています。寿司の需要減少もさることながら、回転寿司チェーンがテイクアウトの販促を強化しており、そちらに需要が流れているのではないかと思われます。特に家族世帯にこの傾向が見られますので、子供が好きなお寿司の展開などが求められるのではないでしょうか。


今回は4月前半の業態別の消費状況についての速報と、ゴールデンウィーク前半週のスーパーマーケットの状況についての速報をお届けしました。
緊急事態宣言は5月末まで延長されるなど新型コロナウィルスによる影響は長期化しており、今後、母の日やお盆など各種イベントで家庭での食がどのようになっていくのか?どのような売場や商品ラインナップにすべきか?など、今回のゴールデンウィークの消費状況を見ておくことで生活者のニーズを知ることができるのではないでしょうか。 ゴールデンウィーク全体や各部門の詳しい分析については近日中に改めてリリースさせていただく予定です。


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