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スーパー水産部で売り上げが伸びてきている、さけの切身とむきえび。利用増加の決め手はやはりメニュー!

新型コロナウイルス騒動以降、スーパーでは内食増加、手作り料理需要の増加に合わせて、生鮮素材商品ではお野菜やお肉の売上アップが目立ちますが、ここにきて、じわじわとお魚の売上も上がってきています。水産部の直近の売上上昇に貢献しているのが、お魚の「切身」カテゴリーです。

こちら図①は「切身」の日別の売上推移(比較しやすいように、曜日を合わせて前年と比較)です。3月の中旬ぐらいからコンスタントに前年を上回り始め、4月に入ってからさらに上昇。直近では前年を大きく超える実績の日が続いてきています。
この「切身」の売上上昇の主役のひとりは「さけの切身」です。

ご覧のように「切身」の4月に入ってからのさらなる売上アップは、「さけの切身」がけん引していることが良くわかる日別の売上推移となっています。 (図②)

一般的に、さけ(鮭)の旬と言うと、9~11月の秋を思い浮かべる方が多いのではと思いますが、月別の売上推移を見てみると、5~6月にも売上のピークがあります。 (図③)

5~6月の「さけの切身」は、養殖ものの銀鮭やサーモントラウトが多く、秋鮭よりも脂がのった身の美味しさが特徴です。

「さけの切身」を使ったメニューとしては、ムニエルやホイル焼き、サーモンステーキなどがありますが、今、スーパーの利用が増えている若年層の食卓に上がることが多いのが、ちゃんちゃん焼きです。若年層が「さけの切身」と一緒に買いやすい野菜の上位にも、えのき、しめじ、かぼちゃ、人参など、ちゃんちゃん焼きにぴったりの素材が並んできています。さらに最近ではこのちゃんちゃん焼きにもチーズブームが到来。最後の仕上げのところでシュレッドチーズをかけてとろとろに仕上げるのがポイント。

野菜をたっぷりと摂れて、ごはんにもよく合うコクのある味わいの「さけのチーズちゃんちゃん焼き」を、若年層に向けた「さけの切身」の販促にいかがでしょうか?


もうひとりの売上上昇の主役が「むきえび」です。

「むきえび」も「さけの切身」と同様の動きとなっており、4月に入ってから、さらに勢いづいてきています。(図⑤) この「むきえび」と一緒に売られていることの多いメニュー調味料が、「エビチリソース」と「エビマヨソース」。この2つも「むきえび」と同じタイミングで売上を伸ばしてきています。

この2つのエビ専用メニュー調味料の大きな違いは、買われやすい年代が少しずれているということ。(図⑦)

こういった「中華メニュー調味料」を買われるお客様は、全体と比較して、「むきえび」を4倍買いやすくなっており、「エビチリソース」と「エビマヨソース」の2品を売場に並べることで、「むきえび」の販促効果を若年層から高齢層まで幅広くアピールすることが出来るというわけです。


やむを得ない状況下での、内食増加、手作り料理の機会増加ではありますが、少しでも健康的な食生活を送りたいと、魚離れしていた若年層がお魚に興味を持ち始めてきています。でも、やはり、お魚素材だけからは食卓メニューがなかなか思い浮かびにくいのも若年層の特徴です。今はスーパーの売場も忙しく、いろいろと大変な状況ではありますが、魚素材のまわりのメニュー調味料が、魚に興味を持ってくれる若年層のメニューづくり、献立づくりを少しでも支援することになるのではないでしょうか。


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