みなさんカレーライスに使うお肉といえば何をイメージしますか?私は西日本出身のためか、なんとなくカレーライス≒牛肉のイメージがあります。小さい頃からそれがあたりまえだったので、関東の友達にカレーライスや肉じゃがのお肉として豚肉をよく使うと聞いた時衝撃を受けたのを覚えています。 このように西は牛肉、東は豚肉のイメージがある方も多いと思うのですが実際はどうなのでしょうか?
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まずは、牛肉の地域差についてみてみたいと思います。こちらは地域別の牛肉の支出金額のグラフです。牛肉の支出金額はやはり西高東低。西日本の方々の方が牛肉をよく食べています。 では、次に豚肉の地域別の支出データをみてみましょう。豚肉は東高西低になっているのでしょうか?
こちらのグラフをみてみると、東日本の方がやや優勢ではありますが、地域差がほとんどないことが無いことが分かります。牛肉文化といわれている西日本ですが、豚肉もよく食べているようです。つまり、「牛肉は西日本でよく食べられる」は本当ですが、「豚肉は地域間の差があまり無い」が現在の状況となっています。
しかし、冒頭でも書きましたが「西よりも東の方が豚肉をよく食べる」といった話を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?火の無いところに煙は立たないと言いますので、何か理由はあるはず。昔はどうだったのか?支出金額の変化をみてみたいと思います。
こちらは、豚肉の都市別の支出金額の推移です。約50年前は地域間の差が大きかったことが分かります。しかし、年々その差は縮まり現在は地域間の差がほとんどなくなっています。現在は違いますが、昔は「豚肉は東日本でよく食べられる」は正解だったんですね!
ちなみに、あまり地域差のあるイメージが無い鶏肉についても地域別の支出をみてみると…
牛肉ほど大きな差はありませんが、鶏肉は西日本で食べられやすい傾向にあるようです。
このように、西日本の方が牛肉も鶏肉も支出が高く、豚肉の支出も伸びてきており、お肉をよく食べている事が分かります。都市別の生鮮肉全体の支出金額をみてみても、上位10都市中の9都市は西日本となっています。
しかし、表②の支出金額の伸び率をみてみると、牛肉や鶏肉の支出が伸びているのは東日本の都市が多くなっています。
今の所、牛肉と鶏肉は地域差がみられますが、もしかすると、豚肉のように地域差が少なくなる日がくるのではないでしょうか。
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